身近なものを感じに・・・ふさざくら2
少し山に入った沢すじに多く、丹沢や箱根では、早春の風景になくてはならない木である。
一つの花を分解してみると、七~九個の小花の集まりであることがわかる。
それぞれの花には、十数本の赤いおしべと、ごく短いめしべがある。
咲き始めは濃い赤が目立ち、おしべの柄が伸びてくると朱色に、花粉袋が開くと全体に黄色くなる。
その微妙な色の変化を眺めるのも、早春の楽しみの一つである。
フサザクラはカツラに近縁で桜とは縁がない。
桜の季節を待ちきれない人が、この花に桜の名を与えたのかもしれない。
木肌がクワに似ているためか、山の人は「さーくわ」と呼んでいる。